企業理念 学び

ワークライフバランスの使い方

今まで「ワークライフバランス」という言葉はどこかしっくりしなくて、「ラクして生きたい人が流行りに乗っかって使う便利な言葉」程度の認識でした。

しかし、最近そんな自分を反省する機会によく出くわします。

採用面接や社員との個人面談の場では、その人が人生において今どんなステージに立っていて、なにが一番重要なのか?という視点を抜きにはできないからです。

仕事はほどほどに、自由な時間を謳歌したい・・・という文脈で「ワークライフバランス」を使うのは論外ですが、「ワークライフバランス」はあくまでも手段であって、その目的はなにか?が大事だとわかってきました。

その目的を突き詰めれば、「幸せに生きる」ことなんだと思います。

でも、人の幸せとは?これがひとりひとり全然違う。
社員との個人面談をやっていると、人生は多様で、本当にいろいろなことが起きることを知らされます。

特に女性社員にとってはそれが顕著です。

ある社員は結婚するために、ある社員は夫の転勤のために、ある社員は家族の看病のために、ある社員は育児を優先するために、ある社員は療養するために、そしてそれが一段落したときにはもう一度自分自身のために、幸せに生きるための優先順位を変えなくてはならない時がやってきます。

人として健康的で安心して暮らすことができる生活の基盤が揺らいでしまうと、仕事(ワーク)どころじゃないのは当たりまえです。そんなとき、躊躇なく社員の幸せを優先しなくてはいけない…ということを最近学びました。

ただし、その状態は一生続くものではなく、いつかは解決する時が来ます。

その一時的なできごとのために働くことを諦める・・・というゼロイチの考え方ではなく、社員が幸せになるためにどうあるべきなのか?その最適解を導くことが「ワークライフバランス」を使う本当の目的なのだと、今では思えるようになりました。

DSC_04051